エーアイテイー(9381)について2018

今日は、保有銘柄であるエーアイテイー(9381)について、保有している理由を記載しようと思います。

 

エーアイテイー(9381)とは

【特色】関西発祥の複合一貫輸送業者。日中間の海上輸送で衣料、日用雑貨等輸入に強み。通関業務注力

SBI証券 東洋経済 会社四季報より

Ⅱ業績推移

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H30年2月期は業績が伸びましたが、近年、H27年2月期からH29年2月まで業績が伸び悩んでいます。また、従業員数同様の伸び方をしています。つまり、企業の規模が大きくなっていない事が読み取れます。

Ⅲ業績に関するKIP(IR資料より抜粋加工)

   

新規

顧客数

既存

顧客数

既存顧客売上  1社当り既存顧客売上 従業員 営業マン
    ⑤=④/②    
2011 H23.2 1,065 1,650 10,375 6.3    
2012 H24.2 1,155 1,878 11,182 6.0    
2013 H25.2 1,168 2,073 12,869 6.2 476 70
2014 H26.2 1,025 2,253 14,021 6.2 548 78
2015 H27.2 1,166 2,317 16,297 7.0 584 92
2016 H28.2 1,283 2,381 14,998 6.3 588 101
2017 H29.2 1,338 2,615 15,947 6.1 606 93
2018 H30.2 1,347 2,897 19,121 6.6 639 86
2019 H31.2 1,350 3,100 20,147 6.5 694  

ⅰ方針変更?

2011年ごろ、社長インタビューで業績を伸ばすため、営業マンを100人体制にするとおっしゃっていました。それから、7年近くたち、KIPを見ていると、方針を変更し始めたのかと思い始めました。理由は以下の通りです。

2011年度は営業マンを増やし、新規顧客を獲得することを目的としているとインタビューで社長がおっしゃっていた通り、新規顧客数と既存顧客数がほぼ同じでした。しかし、2019年度は新規顧客と比べて既存顧客が大変多くなっています。また、既存顧客に対数売上(既存売上のこと)は通関受注が増えてか、減少傾向ではありません。さらに、従業員数は増加傾向であるのに、営業マンの数が近年減りだしています。これは、新規顧客開拓より既存顧客を大切にする方針に切り替えているからだと推測できます。

このため、コンテナ数より既存顧客数と1社あたりの既存顧客売上の推移を確認することが大切かと思い、分析をしました。

<将来のシミュレーション>

ⅰ新規顧客数は増えず、既存顧客が増えていく。

ⅱ既存顧客売上は一定。

以上の仮定をおき、5年間の成長を考えると、約5%程度は成長するかと思います。現在の配当利回りが3.5%程度なので、5年後は株価が上昇しなかったとしたら4.5%程度の配当をもらえると考えられます。

<リスク>

・既存顧客を増やしていく経営方針をとっていない

・知らない競合他社が出てくる

 

<備考>

会社方針には、①新たな業界への進出、②輸出拡大等が記載されいますが、あくまでも新しいことであり、新しいことは成功するかが不確実なので、業績見通しには含めませんでした。あくまで既存の路線でどこまでどれくらいの速さで拡大するかを見積もっています。