90年代のIBMについて

最近、IBMとはどんな会社なのかもっと知ろうと思い、今更ですがルイスガースナーの「巨象も踊る」を読んでいます。まだまだ1割り程度しか読んでいませんが、感じた事を記載していこうと思います。

 

IBMの強みについて

総合的なソリューション、切れ目のないサポートを提供する当社の能力が、他社にない強みになっていないだろうか。「巨象も踊る」P41

 現在のIBMはワトソンやクラウドブロックチェーンなどが注目されいますが、当時と変わらないのであれば、これらの技術は重要ではありますが、トータル的なサービスを構成する一要素であり、本質ではないような気がします。しかし、IT業界に疎く、英語も苦手な私にそこまで理解できる自信はありませんが、IBMという会社を理解する方向性がわかったような気がします。

アムダール機を購入されたので、センターのサポートからすべて手を引かせてもらうと通告した

・・・中略・・

アメリカン・エクスプレスは当時、IBMにとって最大級の顧客であり、顧客にここまで傲慢な態度をとる企業があるのが信じられなかった。「巨象も踊る」P17

短期的には顧客が競合製品に乗り換えるのは簡単でないので、S390の価格を何年か高めに維持することは可能だ。それでも得られる数億ドルの売り上げは、短期的にリストラの強力な支えになる。だが、それは顧客の痛みになり、問題解決を望む顧客の期待を裏切り、問題から逃げることにもなる。中長期的には、IBMの最大の資産を破壊し、ひいてはIBMそのものを破壊することになりかねない。 「巨象も踊る」P68

IBMは当時、あまり顧客を大切にしていなかったみたいですね。しかし、ルイスガースナーのときに顧客の信頼がIBMの最大の資産と気づき、方向転換をしたようですね。現在もIBMは大手の顧客を多数抱えています。この顧客リストを確認することはIBMの屋台骨がぐらついていないかの一つの判断材料になりますね。

これは、比較的簡単にできそうですね。それでも調べるのに苦労が目に見えますが・・

今までどこかの記事で書いてあったような内容ですが、改めて本を読むことで認識できました。

今日はこれくらいにしますが、ちょっと時間ができたときに上記方向性でIBMを調べてみようと思います。