コメダホールディングスについて

皆さんもご存じの会社だと思いますが、同社は既に全国展開は完了しており、あとは各都道府県の空白地帯を埋めるだけしか出店余力が残されていません。具体的にどれくらい残っているか検討してみたいと思います。

Ⅰ出店余力

①IR資料による分析

 海外を含めた出店エリアの拡大・新店舗フォーマットの開発を通じて、2020年度末までに1,000店舗体制を構築することを目指す

2016年度発表の中期経営計画

 つまり、2017年度末時点で約800店舗なので、1.25倍の規模の拡大は少なくとも可能

 

②出店地域の人口一人当たりの店舗数による分析

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2018年2月末 有価証券報告書より

 上記地区別出店の数年の推移をみていると、中部地区は飽和状態と考えられます。このため、中部地区の一人当たり出店数まで、他の地域も最大で出店可能と考えます。簡便的に大都市圏の人口(根拠はwiki)のみで検討します。

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 つまり、2017年度末時点で約800店舗なので、3.3倍の規模の拡大は可能

・・・少し数値が現実離れしているようなので、同業他社の比較行います

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③同業他社の状況

競合他社であるスターバックスドトールの店舗数の推移です。

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1300店舗までは増やせそうな感じがします。また、勢いがある(ドトールさんには少し失礼かも?)スターバックスは年間50-100店舗程度、近年増やしている事を考えると2000店舗近くまで出店余地はあるかもしれません。

 

Ⅱ出店スピード

出店余力はある程度分析できたと思うので、成長のスピードの検討を行います。

IR通りの資料だとあと2年で1.25倍なので、年率10%以上の成長が見込まれます。

一方で、近年の実績を見ていると50店舗強の出店しており、当面は5-6%の成長が見込まれます。保守的に実績値が続くと見ましょう。

 

<結論>

出店数についてはIR資料から最低限でも1,000店舗。最大限で③の2,000店舗弱(②を採用すると強気すぎてリスクが高く、スターバックスの成長は考慮した方がいいと思うので・・)と考えます。

つまり、最低、4・5年は年率5-6%程度の規模の拡大は行われる事が考えられます。

現在、PER20倍ちょいの状況で、安いととるか高いととるかは個人の方針次第と思いますが、皆さんはどうでしょうか?